キャノーラ油は飲み物です

揚げ物とスケート(二次元・三次元)が好きなアラフォーのブログ。ときどき小学生育児

ユーリ!!! MUSEUM(2017年渋谷)に行ったら脳がオーバーヒートした

8月2日、18時に、渋谷のタワーレコードで。

 

真夏のようなかんかん照りが続いた7月がようやく終わり、8月に入っても、相変わらずの暑さは続いていた。

 

職場は定時で抜けてきた。夢の中にいるような気持で、仕事にならなかったから。

東京メトロの改札を出て、長い地下通路を早足で通り抜けた。地上に出ると雨が降っていた。予定よりずいぶん早く到着してしまうことは分かっていたけれど、目的の建物が見えた瞬間、気がつけば駆け足で信号を渡っていた。

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羽毛が詰まったクッションの上を歩いているようなふわふわしたおぼつかない足取りで、私はただ、あの人のことを思い浮かべながら、黄色い看板を見ていた。

 

 

今日まで毎晩のように、Twitterのダイレクトメッセージを重ねてきた。誰からも知られない、2人だけの秘密のやりとり。

毎晩DMを交わすうち、いつしか私は、それを心待ちにしている自分に気づいた。

それはとても夫や娘に見せられるような代物ではないし、私たちの関係を、きっと、面白く思わない人もいるだろう。

 

なぜならそこにあって、(口幅ったい言い方にはなるけれど)、私たちふたりをつなぐものは、間違いなく、形のない「愛」のようなものだったから。

 

到着したよ、とメッセージを送ると、相手は少し慌てたようにに「予定通り18時ごろになる」と返信をよこした。

 

あと20分。

 

店内をぶらぶらながめたけれど、店頭に並ぶCDの素晴らしさを告げる店員の手書きのPOPも、私の視界には入っても、脳にまで届くことはなかった。

 

店の外に出て、スマホの画面を立ち上げる。

もうすぐ。もうすぐ会える。

それが喜びなのか、照れなのか、あるいは悲しみなのかまでは、分からなかった。ただ、くすぐったさみたいな感情が、体の中を、つま先から頭のてっぺんに向かって、じわじわ這い上がってくる感覚だけがあった。

 

「おまたせしました」

 

左側からかかった声に顔を上げた。相手はマスクを外しながら、申し訳なさそうに私に会釈をした。

待ってなんか、いなかった。

私は、頬が緩みそうになるのを必死に抑えて、表情を変えずに口にした。

 

「いや、最終滑走(最終話の意)見てたから、大丈夫」

「私も電車で最終滑走観ながら来ました」

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というわけで8月の頭、オタクじゃないタイプの友達だったキューリさんが、「ユーリ!!! on ICE」の落とし穴にはまってくれてオタク友達になったので、ふたりで渋谷のタワーレコードで開催されているユーリミュージアムに行って参りました。はい。前置きが長い。

ユーリ!!! on FESTIVAL&MUSEUM

 

さわりだけ…

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え...美しすぎでは…?


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やばい


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キスクラ…キスクラ…


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ヒッ…!!!(語彙消失)

 

とりあえずミュージアムを一周して、近所の東急ハンズも冷やかしたら、ロシア人コーチが半裸で立ってましたのでご報告します。
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まぶしすぎて近づけずこれが精一杯の距離。

 

ぎゃー!!!!
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シラフなのに酔っ払いのようなテンションで、渋谷から山手線で恵比寿まで山手線で移動して、私の推しキャラクターの祖国であるところの、ロシア料理店に行きました。

 

恵比寿の「マトリョーシカ」 マトリョーシカ topページ

 

かんぱい。

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(当日OKのクーポン利用してドリンク付き2300円弱のコースでした。お得すぎる)

 

お互い30代を過ぎてからのアニメオタクデビューなので、ふたつのLの初心者だから、はまり方が、すごい。

ここまで感情を揺さぶれることがこれまでの人生であっただろうか…みたいな。

常に師弟の幸せを祈っていて日常生活に支障が出るレベルですよね。

 

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「(両手で顔を覆う)やばい…」

「わかる…」

「語彙なくなる…」

「わかる…なくなる…」

「『尊い』しか言えなくなる…」

「わかる…でも『尊い』で全部通じる…」

「わかる、『尊い』『ヤバい』で全部通じる」

「あと『すごい』。やばい尊いすごい」

「わかる、通じる」

(中略)

 

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「あれさ、実物の衣装があって、その隣にアニメのパネルがあって」

「わかる、脳がクラッシュする」

「衣装を見て『実際の体格はこんななんだ~』って思った後に、壁の二次元のパネルを見て……『実際って何!?』って」

「わかる。二次元と三次元が」

「脳がフリーズする」

「めっちゃキラキラしてるし、空間が」

「いい匂いした、ロシア人の部屋、いい匂いがした」

(中略)

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 「ハァ~~~~尊い~~~~~」

尊い~~~~~~~」

「ねえ…もう一回ミュージアム行かない…?」

「行く…時間、間に合う…?」

「間に合う」

 

ロシア料理店で3時間弱喋って、渋谷に戻って、ミュージアム、2周目してきた。

 

 

渋谷で別れて最寄り駅についた後、 自分でもうまく理由を説明できないんですけど、スーパーに寄って、なんのお祝いでもないのにエビスビールを買って帰ってしまいました。

これ…「お赤飯を炊く」感覚…?

 

興奮しすぎた結果、翌日、知恵熱が出ました。

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キューリさんから「お誕生日プレゼントに」と頂戴した、私の推しのロシア人のうちわが入った花火を念のために紹介しておきますね。

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この後高まって、出てるLINEスタンプ2種類とも買って、ひたすらふたりで押し合って、夏…(楽しい…)

 

 

 

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